最近のイーサリアムとリップルは、ともに価格下落が目立っています。
どちらも14日~17日にかけて水準が落ちました。
2023年における世界的な景気減速の懸念があるからです。
最近のアルトコイン市場について、価格推移と背景を解説します。
要点
・イーサリアムとリップルは16日~17日の値下げが目立つ
2023年における世界経済の後退懸念から、イーサリアムとリップルの値下げが目立ちました。
イーサリアムの市況まとめ
まずはイーサリアムを見ていきましょう。
12日~17日を対象に、GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
ちなみにチャート内の移動平均線は青が5日線、赤が25日線です。
ここ最近のイーサリアムは、下落トレンドに入ったとみられます。
14日から17日にかけて値下げが続いた結果、17日にデッドクロスが起きたからです。
価格推移では14日の始値が17万4276円でした。
一方で17日の終値は15万7078円まで下がっています。
この間の下げ幅は約9.9%です。
とくに16日の値下がりが集中的で、これがデッドクロスの決め手でしょう。
以上からイーサリアムの取引をする方は、今後も値下げ傾向に気をつけてください。
リップルの市況まとめ
続いてリップルの市況です。
こちらも12日~17日を中心に、GMOコイン販売所の日足チャートで確かめましょう。
リップルも14日、16日~17日と値下げが集中しています。
14日の始値は51.790円でした。
一方で17日の終値は46.725円まで下がっています。
この間の下げ幅は約9.8%と、イーサリアムに似た情勢です。
リップルでは青の移動平均線が、赤線の下方へ離れていきました。
以上から今後も市場の停滞に要注意です。
世界的な景気減速懸念がアルトコイン市場に悪影響を及ぼす
イーサリアムとリップルでは、14日~17日にかけて約10%規模の値下げがありました。
この原因は、2023年の景気後退リスクとされます。
米国だけでなく欧州でも利上げへの強硬姿勢が見られ、これが景気後退につながるかもしれません。
利上げのように、金融引き締めに強行的な姿勢は、政治用語で「タカ派」と呼ばれます。
米国だけでなく欧州でもタカ派の機運が高いことが、2023年の景気に影響を与えそうです。
以上から2023年も、アルトコインでは集中的な値下げが相次ぐかもしれません。
最近の世界経済では、米国でも欧州でも利上げの強硬姿勢が目立ちます。
米国ではFRB(連邦準備制度理事会)が、2022年に4会合連続での0.75%の利上げを決めました。
そのなかで12月には上げ幅が0.5%にとどまっています。
しかし利上げ機運の継続と、その効果が時間差で生まれる現象から、2023年の景気後退を裏づけるかもしれません。
一方でロイター通信は、欧州のタカ派姿勢に触れています。
12月15日の報道によると、ECB(欧州中央銀行)の理事会は、政策金利0.5%引き上げを決めました。
これは4会合連続の利上げで、過去2回の理事会では0.75%アップが続いています。
米国のFRBと似た情勢です。
またECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、今後も0.5%規模の利上げが続くことを示しました。
さらに2023年からは、バランスシート圧縮方針を表明しています。
このようなコメントが、投資家心理をネガティブにさせたかもしれません。
主要国のほとんどで利上げ機運が続く見通しが、アルトコイン市場に悪影響を与えたのでしょう。
まとめ
14日からイーサリアムとリップルで、値下げが集中しています。
米国や欧州などでの利上げ機運継続から、2023年の景気後退の懸念が強まったからでしょう。
結果としてイーサリアムとリップルは、14日から17日にかけて10%規模の値下げを記録しました。
イーサリアムでデッドクロスが起きたこともあり、今後もしばらくはポジティブな材料に恵まれない可能性があります。
多くのアルトコイン市場で、しばらく下落トレンドが続くでしょう。
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