FTXの破産財団は、ロック中のソラナ(SOL)のオークション出品を決めました。
債権者への弁済や、負債額の返済のため、FTXは資金調達に追われています。
ソラナのオークションで、高額の資金調達を目指す形です。
今回の売却方法は一部債権者から支持されているため、今後の動向が期待されます。
FTXの近況について、詳しく見ていきましょう。
要点
・FTXがロック中のソラナをオークションへ
FTXはロック中のソラナを個人投資家向けのオークションで売却する方針です。
FTXがソラナをオークションへ
FTXは破産後の資産回収のため、ソラナを個人投資家向けオークションで売ることに決めました。
仮想通貨取引所Figure Marketsのマイク・キャグニーCEOが、Xで明らかにしています。
キャグニーCEOの公式Xは、21日にオークションの存在を知らせており、詳細は翌週月曜日にわかる見通しです。
いずれにしてもFTXは資産回収のため、次なる計画を明らかにするのでしょう。
FTXは、ロックアップ期間中のソラナを保有しています。
Coinpostによると2024年4月時点で、4年間にわたり段階的アンロックを受ける見通しです。
一方ソラナは仮想通貨として、最近急成長を見せています。
ビットコインやイーサリアムに並ぶ注目度のため将来性が高く、一定の需要が見込まれるでしょう。
保有中のソラナからの資金調達は、破産処理中のFTXにとって重要です。
こうした背景から、オークションで多額の調達を試みるのでしょう。
FTXはソラナを清算中
最近のFTXは破産処理のため、ソラナの清算に注力しています。
Coinpostの6日報道によると、すでに2500万~3000万SOLを約19億ドル(約2880億円)で売りました。
売却前は、合計4100万SOLがロックされており、当時の時価総額は約75億ドル(約1.1兆円)でした。
しかし4年間のロックアップが必要だったため、割引での売却が決まっています。
FTXは破産処理に多額の資産を要するため、安値は手痛いでしょう。
Coinpostの報道では1SOL=64ドル(約9900円)での売却でしたが、当時の正式レートは約175ドル(約2万7000円)でした。
ロックアップの影響で、従来の半分以下の相場で売却されています。
さらに段階的アンロックが決まっているため、保有分を一斉に売りさばくのは不可能です。
以上から通常の売却では、FTXにとって損でしょう。
FTXは公開オークションにより、ソラナの高額売却を目指します。
オークションなら相場以上の落札も期待できるでしょう。
仮想通貨の競売はあまり報じられませんが、FTXの資金調達戦略は成功するのでしょうか。
ソラナのオークションを支持する債権者も
FTXによるソラナのオークションについて、一部債権者の支持も見られます。
Coinpostの23日報道によると、債権者の一人であるSuni Kavuri氏が称賛しています。
Kavuri氏はもともとソラナの割引売却に批判的でした。
こうした背景から、オークションに活路を求めたFTXに対して、前向きな評価をしています。
Kavuri氏は仮想通貨のオークションについて、小規模投資家の参入障壁の低さに注目しました。
実際にソラナのオークションでは、5000ドルの最低投資額が定められる見通しです。
従来の直接購入の基準額は、500万ドルに決まっていました。
最低投資額が抑えられると、多くの入札者の参入が見込まれ、結果的に相場以上の落札があるかもしれません。
オークションで安値取引のリスクはあるものの、高需要である今なら、ソラナの高額落札の可能性があります。
FTXのオークション活用は一部債権者に支持されており、結果が気になるところです。
まとめ
FTXは破産処理の資産を調達するため、ロックアップ中のソラナのオークションに踏み切ります。
一部債権者から支持を受けており、詳細や結果が気になるところです。
FTXは2022年11月の経営破綻の時点で、当時の日本円にして約1兆4000億円~7兆円の負債が見込まれていました。
破産処理の道のりは遠い状況ですが、オークションに活路を見出せるのでしょうか。
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